将棋の総当たり表とリーグ表の作り方
総当たりの対局数と抜け番、スイス式、勝敗表と順位の決め方を例つきで整理します。
将棋・囲碁の会の例会や会内大会で使う総当たり表・リーグ表の作り方を解説。人数から対局数を出す計算と奇数のときの抜け番、スイス式の組み合わせの考え方、トーナメントとの使い分け、勝敗表の付け方と順位の決め方まで、説明用の例つきで整理します。
例会や会内大会の組み合わせは、人数と持ち時間で向く方式が変わります。方式を決めずに始めると、時間切れや順位の揉め事が起きます。この記事では、総当たりの対局数の計算、スイス式とトーナメントの使い分け、勝敗表の付け方と順位の決め方を整理します。将棋の例で書きますが、囲碁の会でも同じ考え方で使えます。
この記事の要点
- 総当たりの対局数は「人数×(人数−1)÷2」で出す
- 人数が奇数なら、毎回1人が抜け番になる
- 人数が多いときはスイス式で回戦数を絞る
- 同じ勝数のときの順位の決め方を先に掲示する
将棋の会で使う3つの方式と選び方
会内の対局の組み方は、大きく3つあります。人数と使える時間から、無理なく終わる方式を選びます。
方式ごとの特徴(向き不向きは会の人数と時間で変わる)| 方式 | 組み方 | 向いている場面 |
|---|
| 総当たり(リーグ) | 全員が全員と1局ずつ指す | 少人数の例会・段級別のリーグ |
| スイス式 | 同じ成績の人同士を当てる | 人数が多い会内大会 |
| トーナメント | 負けた人から抜けていく | 時間が限られた決勝の部 |
総当たりは対局数が多く、スイス式は回戦数を決めて打ち切れます。トーナメントは早く終わる一方、負けた人の対局が少なくなります。
総当たりの対局数の計算と奇数のときの抜け番
総当たりの対局数は「人数×(人数−1)÷2」で出せます。1人あたりの対局数は「人数−1」です。
総当たりの対局数の例(回戦数は全員が同時に指す前提)| 人数 | 総対局数 | 1人の対局数 | 回戦数 |
|---|
| 4人 | 6局 | 3局 | 3回戦 |
| 6人 | 15局 | 5局 | 5回戦 |
| 7人 | 21局 | 6局 | 7回戦 |
| 8人 | 28局 | 7局 | 7回戦 |
8人なら8×7÷2で28局です。1回戦に4局ずつ指せば7回戦で終わります。
7人のように奇数だと、毎回1人が相手のいない抜け番になります。21局を1回戦3局ずつ7回戦で指します。
- 抜け番は全員に1回ずつ回り、1人の対局数は6局で揃う
- 抜け番の人は、記録係や次の対局の準備に回ってもらう
- 1局の持ち時間と回戦数を掛けて、会場の時間に収まるか確かめる
10人なら45局で、1人9局になります。1日で終わらないときは、段級でリーグを分けます。5人ずつ2つに分ければ、各リーグ10局で済みます。
数か月かけて指す期間リーグにする方法もあります。毎回の例会で指せた対局から、勝敗表を埋めていきます。
スイス式の組み合わせの考え方
スイス式は、回戦ごとに同じ成績の人同士を当てる方式です。回戦数を先に決めるので、人数が増えても時間を読めます。
1. 回戦数を決める
会場の時間と持ち時間から、例えば4回戦のように決めます。
2. 1回戦は抽選か段級順で組む
段級順で上位と下位を当てると、強い人同士が早く当たりません。
3. 2回戦からは同じ勝数の人同士を当てる
勝数ごとに並べ、その中で上から順に組んでいきます。
4. 再戦になっていないかを確かめる
前の回戦と同じ相手なら、同じ勝数の中で入れ替えます。
同じ相手との再戦を避けるのは、組んだ表を主催者が確かめて手で直す運用にします。奇数のときは、下位の人から順に抜け番を回します。囲碁の会内大会でも、同じ手順で組めます。
トーナメントの組み方と総当たりとの組み合わせ
勝ち抜きのトーナメントは、総対局数が「人数−1」で済みます。8人なら7局で、3回戦で優勝が決まります。
- 人数が2の累乗でないときは、上位の人を2回戦からのシードにする
- 1回戦で負けた人のために、別の対局卓を用意しておく
- 予選を総当たりやスイス式にし、上位だけで決勝トーナメントを組む
例会では、負けた人も指し続けられる方式が向いています。トーナメントは決勝の部など、時間が限られた場面に絞ります。
勝敗表の付け方と順位の決め方
勝敗表は、縦と横に同じ順で名前を並べた表で付けます。交わるマスに、縦の人から見た結果を書きます。
4人の総当たりの勝敗表の例(○は勝ち、●は負け)| 名前 | Aさん | Bさん | Cさん | Dさん | 勝数 |
|---|
| Aさん | - | ○ | ○ | ● | 2 |
| Bさん | ● | - | ○ | ○ | 2 |
| Cさん | ● | ● | - | ○ | 1 |
| Dさん | ○ | ● | ● | - | 1 |
この例ではAさんとBさんが2勝で並びます。直接対決でAさんが勝っているので、Aさんを上位にします。
囲碁の会でも同じ表で付けられます。持碁(引き分け)がある会は、記号と数え方を決めておきます。
- 順位は勝数で決め、並んだら直接対決の結果で決める
- 3人以上が並んだら、対戦相手の勝数の合計などで決める
- それでも並んだら、段級位の順や抽選で決める
- 決め方は会のルールとして、始める前に掲示しておく
公式の大会の順位の決め方は、主催団体の規定によって異なります。会内では、会のルールとして先に決めて伝えることが揉めない一番の方法です。
よくある質問
将棋の総当たりの対局数はどう計算しますか?
「人数×(人数−1)÷2」で計算します。8人なら8×7÷2で28局です。1人あたりの対局数は人数から1を引いた数で、8人なら7局になります。持ち時間と回戦数を掛けて、会場の時間に収まるかを確かめます。
総当たりで人数が奇数のときはどうしますか?
毎回1人が相手のいない抜け番になります。7人なら1回戦に3局ずつ7回戦で、抜け番は全員に1回ずつ回ります。抜け番の人には、記録係や次の対局の準備をお願いすると進行が滑らかになります。
スイス式で同じ相手と再戦しそうなときは?
同じ勝数の人の中で相手を入れ替えます。どうしても組めないときは、近い勝数の人と当てます。組み合わせを掲示する前に、主催者が前の回戦の相手と見比べて確かめる運用にします。
勝数が並んだときの順位はどう決めますか?
2人なら直接対決の結果で決めるのが一般的です。3人以上なら対戦相手の勝数の合計などを使います。どの順で比べるかは会のルールとして決め、大会を始める前に参加者へ掲示しておきます。
関連記事
CREXIS - サークル活動マッチングプラットフォーム