道場・武道サークルの月謝の決め方
月謝制と回数制の比較、年間予算からの計算例、家族割・兄弟割、休会の扱いと端数を整理します。
道場・武道サークルの月謝の決め方を解説。月謝制と回数制の比較、道場や体育館の使用料・指導者への謝礼の内訳、年間予算からの計算例、家族割・兄弟割、休会の扱い、端数の処理まで整理します。
道場や武道サークルの月謝は、道場・体育館の使用料と指導者への謝礼が大きな割合を占めます。どちらも稽古に来る人数に関わらずかかる費用です。この記事では、費用の内訳、年間予算からの計算例、月謝制と回数制の比較、家族割・休会の扱い、端数の処理を整理します。数字はすべて説明用の例です。
この記事の要点
- 使用料と謝礼は、稽古に来る人数に関わらずかかる
- 週に何度も稽古がある道場は、月謝制のほうが読みやすい
- 家族割・兄弟割で下げた分は、予算の中で埋める
- 保険料や登録料は、月謝と分けて年会費で集める
道場・武道サークルの月謝でまかなう費用の内訳
まず、1年でかかる費用を書き出します。月謝でまかなう費目と、年会費として別に集める費目に分けると整理しやすくなります。
主な費目と、かかり方| 費目 | かかる場面 | 人数との関係 |
|---|
| 道場・体育館の使用料 | 稽古のたび | 人数に関わらず同じ |
| 指導者への謝礼 | 指導に来る回や月ごと | 人数に関わらず同じ |
| 用具・備品 | ミットや防具を団で買うとき | 団で買うか各自で買うか次第 |
| 保険料 | 年に1回など | 1人ごとにかかる(年会費で集める) |
| 連盟などの登録料 | 年に1回など | 1人ごとにかかる(年会費で集める) |
月謝で迷うのは、人数で変わらない費用が多いためです。稽古に来る人が少ない日でも、使用料と謝礼は同じだけかかります。
保険料や登録料は、1人ごとにかかり、払う時期も年に1回などに決まっています。月謝に混ぜず、年会費として分けて集めます。
年間予算から月謝を計算する例
以下の金額は計算の流れを示す説明用の例で、相場ではありません。使用料と謝礼は、会場や指導者との取り決めで決まります。
例として、会員24人の道場で、週2回の稽古が年96回ある場合です。指導者には月ごとに謝礼を払うとします。
会員24人の道場の年間予算の例(説明用の金額)| 費目 | 計算 | 年額 |
|---|
| 体育館の使用料 | 2,000円×96回 | 192,000円 |
| 指導者への謝礼 | 20,000円×12か月 | 240,000円 |
| 用具・備品(団で買う分) | 買い替えの予定から見込む | 24,000円 |
| 年間の合計 | 上の3つを足す | 456,000円 |
1. 年間の合計を出す
使用料は1回の額と回数を掛け、謝礼は月の額に12を掛けます。用具は買い替えの予定から見込みます。
2. 会員の数で割る
456,000円を24人で割ると、1人あたり年19,000円です。
3. 月の額にして切り上げる
19,000円を12か月で割ると約1,583円です。100円単位で切り上げて、月1,600円にします。
月1,600円なら、24人で年460,800円です。予算との差の4,800円は、予備費として残します。
端数を切り捨てて月1,500円にすると、年432,000円で24,000円が不足します。月謝の端数は切り上げにします。
道場の月謝は月謝制と回数制のどちらがよいか
受け方は、毎月決まった額を受ける月謝制と、稽古に出た回だけ受ける回数制に分かれます。
月謝制と回数制の違い| 方式 | 向いている道場 | 気をつける点 |
|---|
| 月謝制 | 週に複数回の稽古と指導者がいる | 休んだ月や休会の扱いを決める |
| 回数制 | 稽古が月に数回のサークル | 来る人が少ない回に不足が出る |
| 組み合わせ | 出稽古や合宿がある道場 | どの費用をどちらで受けるか書く |
回数制で不足が出る例です。上の例の456,000円を年96回で割ると、稽古1回あたり4,750円かかります。
1回300円で受けると、16人来れば4,800円で足ります。12人の回は3,600円で、1,150円が不足します。
人数で変わらない費用が大きい道場ほど、月謝制のほうが収支を読みやすくなります。回数制なら、不足を誰が持つかを先に決めます。
家族割・兄弟割の決め方と予算の埋め方
道場には、親子や兄弟で通う人がいます。家族割・兄弟割はよくある工夫ですが、下げた分はほかの会員の月謝か予備費で埋めます。
24人のうち兄弟の2人目以降4人を半額にした場合(説明用の例)| 区分 | 計算 | 金額 |
|---|
| 一般(月1,600円のまま) | 1,600円×20人 | 月32,000円 |
| 兄弟の2人目以降(半額) | 800円×4人 | 月3,200円 |
| 月の合計 | 上の2つを足す | 月35,200円 |
| 年の合計 | 35,200円×12か月 | 年422,400円 |
| 予算との差 | 456,000円−422,400円 | 33,600円の不足 |
この例で一般を月1,800円にすると、月39,200円で年470,400円です。予算を14,400円上回り、不足が埋まります。
- 割引の対象は「同じ世帯で2人目以降」など、確かめられる条件にする
- 半額・定額の値引きのどちらにするかを、規約に書く
- 親子で通う場合も兄弟と同じ扱いにするかを決める
- 割引の区分は少なくし、毎年の予算で足りるかを見直す
休会の扱いと、年会費として別に集める費目
けがや仕事、受験などで稽古を休む人のために、休会の決まりを作っておきます。決まりがないと、月ごとに相談が必要になります。
- 休会は「何か月以上休むとき」と、届け出の期限を決める
- 休会中の月謝は、免除・減額・据え置きのどれかを規約に書く
- 年会費をすでに払った人の扱いは、休会の前に伝える
- 復帰するときの届け出と、月謝が戻る月を決めておく
保険料や登録料は、払う先や時期が決まっています。休会中も続けるかは道場の決まりと払う先の案内を確かめて決めます。
年会費は、年度の初めにまとめて集めると記録しやすくなります。途中で入会した人の扱いも、あわせて決めておきます。
月謝の集め方と収支の報告
月謝は、毎月受けるか、数か月分をまとめて受けるかを決めます。まとめて受けるほど、集める手間は減ります。
- 3か月分や半年分をまとめて受け、受けた月を名簿に記録する
- 途中で入会した人は、入会した月から数える
- 家族割や休会に切り替えた月を、名簿に書いておく
- 年に1回、費目ごとの収支を会員に見せる
よくある質問
道場の月謝は月謝制と回数制のどちらがよいですか?
週に複数回の稽古があり、指導者に謝礼を払う道場なら、月謝制が収支を読みやすい方式です。使用料と謝礼は、来る人数に関わらずかかるためです。稽古が月に数回のサークルなら、回数制でも回せます。
兄弟割で減った分はどう埋めますか?
一般の月謝を少し上げるか、予備費で埋めます。まず割引した後の年の合計を出し、予算との差を確かめます。差が出たら、一般の月謝を100円単位で上げて足りる額を探すと決めやすくなります。
休会中の月謝は払ってもらうべきですか?
免除・減額・据え置きのどれにするかは、道場で決めて規約に書きます。減額した分は、ほかの会員の月謝か予備費で埋めることになります。年会費をすでに払った人の扱いも、あわせて決めておきます。
保険料は月謝に含めるべきですか?
月謝とは分けて、年会費として集めるのが扱いやすい方法です。保険料や登録料は1人ごとにかかり、払う時期も決まっているためです。加入の要否や補償の内容は、道場の決まりと加入先の案内で確かめます。
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