合唱団・吹奏楽団の団費の決め方
月謝制と都度払いの比較、年間予算からの計算例、学生・休団者の扱い、演奏会費用の端数を整理します。
合唱団・吹奏楽団の団費の決め方を解説。月謝制と都度払いの比較、練習会場費・指揮者やトレーナーの謝礼・楽譜代・演奏会費用の内訳、年間予算からの計算例、学生・休団者の扱い、端数処理まで整理します。
合唱団や吹奏楽団の団費は、練習会場費と指導者への謝礼が大きな割合を占めます。どちらも出席の人数に関わらずかかる費用です。この記事では、費用の内訳、年間予算からの計算例、月謝制と都度払いの比較、学生・休団者の扱い、端数の処理を整理します。数字はすべて説明用の例です。
この記事の要点
- 会場費と指導者の謝礼は、出席の人数に関わらずかかる
- 固定の費用が大きい団は、月謝制のほうが収支を読みやすい
- 学生・休団者を減額したら、その分を予算の中で埋める
- 演奏会費用は団費と分けて、出演する人数で割る
合唱団・吹奏楽団の団費でまかなう費用の内訳
まず、1年でかかる費用を書き出します。合唱団と吹奏楽団で共通する費目と、吹奏楽団に多い費目があります。
主な費目と、かかり方| 費目 | かかる場面 | 人数との関係 |
|---|
| 練習会場費 | 練習のたび | 人数に関わらず同じ |
| 指揮者の謝礼 | 指導に来る回 | 人数に関わらず同じ |
| トレーナーの謝礼 | 発声やパートを見てもらう回 | 人数に関わらず同じ |
| 楽譜代 | 曲を決めたとき | 団で買うか各自で買うか次第 |
| 楽器の修理・運搬 | 吹奏楽団で団の楽器を使うとき | 人数に関わらず同じ |
| 演奏会費用 | 演奏会のとき | 出演する人数で割る |
団費の決め方で迷うのは、人数で変わらない費用が多いためです。出席が少ない回でも、会場費と謝礼は同じだけかかります。
楽譜は、団でまとめて買う方式と各自で買う方式があります。団で買うなら団費の費目に入れ、各自なら団費から外します。
年間予算から月の団費を計算する例
以下の金額は計算の流れを示す説明用の例で、相場ではありません。会場費と謝礼は、会場や指導者との取り決めで決まります。
例として、団員30人の合唱団で、週1回の練習が年48回ある場合です。指揮者は月2回、トレーナーは年6回来るとします。
団員30人の合唱団の年間予算の例(説明用の金額)| 費目 | 計算 | 年額 |
|---|
| 練習会場費 | 3,000円×48回 | 144,000円 |
| 指揮者の謝礼 | 8,000円×24回 | 192,000円 |
| トレーナーの謝礼 | 10,000円×6回 | 60,000円 |
| 楽譜代(団で買う分) | 曲の数から見込む | 30,000円 |
| 年間の合計 | 上の4つを足す | 426,000円 |
1. 年間の合計を出す
会場費と謝礼は、単価と回数を掛けて出します。楽譜代は、演奏する曲の数から見込みます。
2. 団員の数で割る
426,000円を30人で割ると、1人あたり年14,200円です。
3. 月の額にして切り上げる
14,200円を12か月で割ると約1,183円です。切り上げて月1,200円にします。
月1,200円なら、30人で年432,000円です。予算との差の6,000円は、予備費として残します。
吹奏楽団では、ここに楽器の修理や運搬の費用が加わります。団の楽器が多いほど、年によって額が変わりやすくなります。
合唱団・吹奏楽団の団費は月謝制と都度払いのどちらがよいか
団費の受け方は、毎月決まった額を受ける月謝制と、練習に出た回だけ受ける都度払いに分かれます。
月謝制と都度払いの違い| 方式 | 向いている団 | 気をつける点 |
|---|
| 月謝制 | 毎週の練習と指導者がいる団 | 休んだ月の扱いを決めておく |
| 都度払い | 練習が月1〜2回の団 | 出席が少ない回に不足が出る |
| 組み合わせ | 特別な練習や合宿がある団 | どの費用をどちらで受けるか書く |
都度払いで不足が出る例です。上の例の426,000円を年48回で割ると、練習1回あたり8,875円かかります。
1回450円で受けると、20人出れば9,000円で足ります。15人の回は6,750円で、2,125円が不足します。
固定の費用が大きい団ほど、月謝制のほうが収支を読みやすくなります。都度払いにするなら、不足を誰が持つかを先に決めます。
学生・休団者の団費の扱い
学生や休団者の団費を下げるのは、よくある工夫です。ただし下げた分は、ほかの団員の団費か予備費で埋めることになります。
30人のうち学生5人を半額にした場合(説明用の例)| 区分 | 計算 | 金額 |
|---|
| 一般(月1,200円のまま) | 1,200円×25人 | 月30,000円 |
| 学生(半額) | 600円×5人 | 月3,000円 |
| 月の合計 | 上の2つを足す | 月33,000円 |
| 年の合計 | 33,000円×12か月 | 年396,000円 |
| 予算との差 | 426,000円−396,000円 | 30,000円の不足 |
この例で一般を月1,300円にすると、月35,500円で年426,000円になり、予算と合います。
- 休団は「何か月以上休むとき」と、届け出の方法を決める
- 休団中の団費は、免除・減額・据え置きのどれかを規約に書く
- 休団中も楽譜や連絡を受け取るかを、あわせて決める
- 学生の範囲は「在学中」など、確かめられる条件にする
- 減額の区分は少なくし、毎年の予算で足りるかを見直す
演奏会費用の分け方と端数の処理
演奏会の費用は、日常の団費と分けて扱うと分かりやすくなります。出演する人数で割り、演奏会ごとに精算します。
合唱団の演奏会費用の例(説明用の金額)| 費目 | 内容 | 金額 |
|---|
| ホール代 | 本番の日の利用 | 200,000円 |
| ピアノ・備品 | 調律や機材の利用 | 30,000円 |
| 印刷代 | チラシとプログラム | 40,000円 |
| 謝礼 | 賛助出演やピアノ伴奏 | 80,000円 |
| 合計と1人あたり | 350,000円÷出演者30人 | 約11,667円 |
350,000円を30人で割る場合の端数処理の例| 方法 | 1人の額 | 集める額 | 差額 |
|---|
| 割ったまま | 約11,667円 | - | 端数が出る |
| 100円単位で切り上げ | 11,700円 | 351,000円 | 1,000円の余り |
| 1,000円単位で切り上げ | 12,000円 | 360,000円 | 10,000円の余り |
- 切り捨てると不足が出るので、切り上げにして余りを残す
- 余りは次の演奏会の費用や、団の予備費に回すと決めておく
- 途中で出演をやめた人の扱いは、費用を集める前に決める
団費の集め方と収支の報告
月謝制では、毎月受けるか、数か月分をまとめて受けるかを決めます。まとめて受けるほど、集める手間は減ります。
- 3か月分や半年分をまとめて受け、受けた月を名簿に記録する
- 途中で入団した人は、入団した月から数える
- 休団の届け出があった月から、決めた額に切り替える
- 年に1回、費目ごとの収支を団員に見せる
よくある質問
合唱団の団費は月謝制と都度払いのどちらがよいですか?
毎週の練習があり、指揮者やトレーナーに謝礼を払う団なら、月謝制が収支を読みやすい方式です。会場費と謝礼は、出席の人数に関わらずかかるためです。練習が月1〜2回の団なら、都度払いでも回せます。
指揮者やトレーナーの謝礼はどう決めますか?
謝礼の額は、指導者との取り決めで決めます。団費の計算では、1回の額と年間の回数を掛けて予算に入れます。交通費を別に払うかどうかも、指導者とあわせて確かめておきます。
休団中の団費は払ってもらうべきですか?
免除・減額・据え置きのどれにするかは、団で決めて規約に書きます。減額した分は、ほかの団員の団費か予備費で埋めることになります。休団中も楽譜や連絡を受け取るかを、あわせて決めておきます。
演奏会費用で端数が出たらどうしますか?
100円単位や1,000円単位で切り上げ、余りを次の演奏会や予備費に回すのが扱いやすい方法です。切り捨てると不足が出て、運営者が持つことになりがちです。どちらにするかは、集める前に伝えます。
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